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「奇跡のプロジェクト」

当時私が直面したのは、酒類製造業界における前例のない挑戦でした。M&Aに伴い、四つの異なる企業、四つの異なる文化、そしてそれぞれが抱える複雑なシステムを、統一されたシステムに統合するという壮大なプロジェクトです。このプロジェクトは、需要予測から販売物流に至るまで、酒類製造の全工程をカバーする12のサブシステムを含み、約400本のインターフェースを介して連携する必要がありました。

設計から本番稼働までわずか2年という短期間での完成が求められました。システム開発は7社のマルチベンダー体制となり、約20拠点の同日一斉リリースのマネジメントを担いましたが、皆様のご尽力のお蔭で予定通りリリースすることができました。さらに驚くべきは、本番稼働初日から一切の大きなトラブルが発生しなかったことです。ベンダー各社様のご尽力の結晶と思っています。

このプロジェクトでは様々な業務改革も実行しました。酒税帳簿のペーパレス化実現にも貢献しました。また、4社のマスターコード体系を含むマスターの統合に成功し、原材料の集中購買による調達コスト削減、ハンディーターミナルの活用による業務効率化といった、数々の経営効率向上の成果を実現しました。

このプロジェクトは、ただのシステム統合ではありません。プロジェクトにかかわっていただいた方々全員が、最後まであきらめず努力し続けたことで成果が得られた「奇跡のプロジェクト」と思っています。私は、この経験とノウハウを活かし、さらなる革新を目指す企業の皆様を全力でサポートさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

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