
業務フロー型開発®とは何か
私はこれまで、多くのシステム導入やERP刷新、DXプロジェクトに携わってきました。
その中で強く感じてきたことがあります。
それは、「システムの問題だと思われていることの多くは、実は業務の問題である」ということです。
・システム選定で悩む。
・要件定義で迷う。
・ベンダーとの認識が合わない。
・DXが思うように進まない。
こうした課題の多くは、業務が整理されていないことに起因しています。
この経験から生まれた考え方が、業務フロー型開発®です。
なぜシステム導入は難しいのか
システム導入プロジェクトでは、
・どの製品を選ぶか
・どの機能を使うか
・どのベンダーに依頼するか
といった議論が先行しがちです。
しかし、その前に考えるべきことがあります。
それは、「現在の業務がどのように行われているのか」そして、「将来どのような業務を実現したいのか」ということです。
この整理が不十分なままプロジェクトを進めると、後になって様々な問題が発生します。
業務フローは共通言語になる
システム導入には、
・経営層
・現場部門
・情報システム部門
・ベンダー
など、多くの関係者が参加します。
それぞれ立場や考え方が異なるため、言葉だけでは認識が揃わないことがあります。
そこで重要になるのが業務フローです。
業務フローを作成することで、
・誰が
・何を
・どのように行っているのか
を関係者全員で共有することができます。
業務フローは単なる図ではありません。
プロジェクトを成功に導くための共通言語なのです。
業務フローから要件を考える
多くのプロジェクトでは、
要件定義
↓
システム設計
↓
開発
という流れで進みます。
しかし、実際には要件定義の前に、業務の整理が必要です。
業務フロー型開発®では、
現状業務の可視化
↓
課題の整理
↓
To-Be業務の検討
↓
要件定義
↓
システム設計
という流れを重視します。
システムから考えるのではなく、業務から考えることが特徴です。
目指すのは業務改革である
システム導入の目的はシステムを入れることではありません。
業務を改善し、経営成果につなげることです。
そのため、
・業務の標準化
・業務の効率化
・データ活用
・意思決定の高度化
といった業務改革の視点が欠かせません。
業務フロー型開発®では、システムありきではなく、業務改革ありきでプロジェクトを進めます。
業務フロー型開発®が目指すもの
業務フロー型開発®が目指しているのは、システム導入の成功だけではありません。業務改革の実現です。
そのために、
・関係者の認識を揃える
・課題を見える化する
・目指す姿を明確にする
・要件定義の品質を高める
ことを重視しています。
システムは手段であり、目的ではありません。
業務フロー型開発®は、その原点に立ち返るための考え方でもあります。
まとめ
業務フロー型開発®とは、業務を起点としてシステム導入やDXを進めるための考え方です。
業務を可視化し、課題を整理し、目指す姿を描き、その実現手段としてシステムを活用する。
この順番で考えることで、システム導入は単なるシステム刷新ではなく、業務改革へとつながります。
私はこれまで、多くのプロジェクトを通じて、システムを変えるだけでは企業は変わらないということを学んできました。
企業を変えるのは業務であり、人であり、その変革を支える仕組みです。
業務フロー型開発®は、その変革を実現するためのアプローチなのです。

